yumegakureblogの日記

日日是好日…のたりのたりかな

2021-01-01から1年間の記事一覧

寒月

凛とした夜空に白き月天空より滴り落ちる月の雫風に流されながらふうわりと唯唯我が身に染み渡る立ち尽くし見上げる寒月夜クリスマスまでもう少し…✨今日も元気にいきましょう😃おしまい。

師走の月

天に月地は師走やみくもに人息荒く蠢いて年の瀬の営みに追われるも見上げた空に上弦の月寒風の中時止まり静かに我が身を照らす月明かり

街景色

晴れた日の向こう岸にはビルの街紺碧の水面に映る白い影ゆらゆらと漂い浮かび揺れ動く心の迷い揺れてはいませんか小さな夢揺らいでいませんか言葉少なく向こう岸へと目を向ける拡がるはただ、青一面何もかも埋もれて佇むばかりの街景色

紫野綺譚その15 [MURASAKINO]   時の門扉END

この話はバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆京都大原におけるバイト三昧で過ごした太郎のゴールデンウィークも終わろうとしていた。ゴールデンウィークの始めに[美々白百合旅館]の家族に太郎の秘密を打ち明けた。その為に太郎は翌日から自分に対…

彩り集めて

黄色に茶色赤も黒も加え、仕上げに空の青を塗り足せば彩り豊かな景色が出来上がり悲喜こもごも人の想いの数々を彩り良くかき集め、ジグソーパズルのピースのように埋め込めば晩秋の心が出来上がり晩秋はまるで人間模様の万華鏡いつまでも眺めてばかりでは飽…

時刻む月

天空へ月が昇りて時を刻む去り行く時を止めんが為にか過ぎ去った時を忘れない為にか訪れる宵の時を楽しむ為にか漆黒のキャンパスに浮かぶ白き月躊躇(ためら)うことなく刹那(せつな)の時を刻み打ち地に在りし人の喜怒哀楽を静かに呑み込んでいく

紫野綺譚その14 [MURASAKINO]   時の門扉5

この話はバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆その夜、かなり遅くなって砂風は帰宅した。太郎もまだ部屋で起きて作業をしていた。砂風が太郎の部屋のドアをノックして、顔を覗かせて言った。太郎君、ちょっと、話をしてもいいかな⁉️あっ、お帰りな…

夜の雨

凛として研ぎ澄まされた暗い夜ガラス戸越しに雨の気配うつらうつらとしながら妖しく小さくリズミカルな雨音が心地よく神の足踏みの音色かそれとも立ち去る音色か浅い眠りの続く中いつまでも降りやまぬ神無月の夜雨※写真はお借りしました。

紫野綺譚その13 [MURASAKINO]    時の門扉 4

この話はバーチャル世界️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆太郎はいつの間にか2019年末頃から一ヶ月以上も砂風のマンションに同居生活をしていた。この時代にやって来た当日、砂風から事務所で色々な質問を受けた。その時に結果的には太郎は砂風の目の前で、本…

彼は誰

暗き闇西へ向かい流れ行き静けさに刻が足踏み狼狽える先見えぬ不安に心怯えるも東の彼方微かな明かり漏れ始め深い静寂に見かけた夢が置き去られ彼は誰時に現(うつつ)の時が刻まれる※彼は誰(かはたれ)は 黄昏[誰そ彼]に対する 夜明け前の暗い時間帯の事を指す…

青紅葉(あおもみじ)

ちはやふる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは ー在原業平ーこの句は山が色付くこの頃の季節を詠んだものですが、散歩で見つけたのは、まだ、まだ、青い紅葉しかし、青い紅葉は赤い紅葉に比べると清涼感があり、生き生きして躍動感があるような気…

紫野綺譚その12 [MURASAKINO]   時の門扉 3

この話はバーチャル世界🌍️の続き話になります。 ☆ ☆ ☆隅田川沿いの公園のベンチに男が座って、缶コーヒーを片手に遅い昼休みの休憩を取っていた。昼食時間は、早めか遅めのどちらに限る。なにせ、この東京には人が多すぎる。そうしないと食事を注文して食べる…

絵空事

願いは夢思い重ねた絵空事わずかばかりの秋風で消え去るもののそれより先に君去りてとり残された絵空事は夢話今度は何処で紡ごうか想いは遥か夢は幻ゆらゆらと柿が色付く頃絵空事だけが宙に舞う

紫野綺譚 その11 [MURASAKINO]      時の門扉 2

この話はバーチャル世界🌍️の続き話になります。 ☆ ☆ ☆ところで、話を聴きながら思ったんだけど太郎さんのその能力をユイさんやお父さんは知っているの…⁉️太郎が、次の話を進めようとした時に女将の薫が話しかけてきた。おそらく、薄々は勘づいてはいるとは思…

紫野綺譚 その10 [MURASAKINO]   時の門扉 1

この話はバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。※門扉は(もんぴ)とお読み下さい。今はただひたすらに[日々是好日]を積み重ねていくのみ… ☆ ☆ ☆前日の夜、銀太が今日は明日もある事なので、この辺で切り上げましょう❗と提案したので、その場でお開きとなっ…

日々是好日           [にちにちこれこうにち]

蒼天の朝blogを開ければ過ぎ去りし人昨夜の風と共に行かん痕跡一つ残さず消え去るも想いの欠片いまだ心揺るがす秋日和日々是好日(にちにちこれこうにち)過ぐる日の朝

紫野綺譚 その8 [MURASAKINO]   秘密 3

これはバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆美々白百合旅館の長い一日が終わり、遅い夕食が終わった後に太郎が女将の薫、主人の銀太、サキの三人を前にして話を始めようとしていた。これは朝食の時に、太郎が女将の薫にお願いした事から端を発して…

紫野綺譚 その7 [MURASAKINO]   秘密2

この話はバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆時 1975年、4月15日場所 京都 大原天候 晴れサキは飛び込んだ太郎の胸で泣くだけ泣いた。それから、ふと我にかえると太郎からパッと離れて顔を赤らめた。それを見ながら、サキに頭を下げて太郎が言っ…

紫野綺譚 その7 [MURASAKINO]   秘密2

この話はバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆時 1975年、4月15日場所 京都 大原天候 晴れサキは飛び込んだ太郎の胸で泣くだけ泣いた。それから、ふと我にかえると太郎からパッと離れて顔を赤らめた。それを見ながら、サキに頭を下げて太郎が言っ…

紫野綺譚 その6 [MURASAKINO]   秘密 1

これはバーチャル世界🌍️の続き物の話になります。 ☆ ☆ ☆ところで、唐突ではありますが、日本人はどこから来たのでしょうか⁉️国立科学博物館の海部陽介氏の最新の学説では、3万8千万年前ぐらいにこの日本列島にやって来たという事です。そして、そのルートは3…

蜜柑

雨上がり歩き疲れて見上げれば庭先に青い実のなる蜜柑の木思いは遠く移り行き甦る瀬戸内の島に群がる段々畑空は淡青海の群青木は緑熟れごろ蜜柑赤黄彩り豊か織りなす景色目に浮かぶもしも今蜜柑一房味わえばその実の甘さ想いの酸っぱさ交わりて心は更に遠き…

紫野綺譚 その5 [MURASAKINO]   巡縁 3

この話はバーチャル世界🌍️の続き物のお話です。 ☆ ☆ ☆霧隠奈緒は、帰宅する前にワインとチーズ、それに生ハムを買って帰った。今日は、主人は接待で帰宅が遅くなると言っていたのを思いだした。夕食は娘の好きなタラコのスパゲッティにして、後は、久しぶりに…

真っ直ぐな道

黒雲乱れ垂れ落ちる夏の朝真っ直ぐな一本道をひたすらにその先は遥か彼方の地平線立ち止まり後ろを見ても同じ道そろそろ此処で休んでもいいですか?幾度も心の中で繰り返しそれでも歩くなにもない真っ直ぐな道

紫野綺譚  その4 [MURASAKINO]   巡縁 2

これはバーチャル世界️の続き物のお話です。 ☆ ☆ ☆ 数少ない友達が出来た事で須藤春菜は、母親の須藤奈緒にすぐさま連絡を入れた。良かったね❗詳しくは、帰宅して聞くわね奈緒は仕事中の為、春菜に返信だけをしておいた。どうも変わった所があって、年頃にな…

青き柿

迷い道庭より溢る青き柿見上げた柿のその先に甦るは飽きることなく遊び続けた遠い夏季節は既に白秋へと移り行き想いは遥か彼方に置き去りて今は目前の青柿色に目が眩む

紫野綺譚 その3 [MURASAKINO]   巡縁 1

これはバーチャル世界🌍️の続き物のお話です。 ☆ ☆ ☆桜も既に散ってしまった2045年4月半ばの午後遅く。太郎は遅い昼食を大学の食堂でとっていた。母親のユイが地元に帰省して、やっと太郎が一人暮らしに慣れてきた頃であった。この遅い時間になると、流石に食…

長い夜🌃

暗き闇その静けさに耐えきれず捨て去りし古き日々頭をよぎる闇の重さと想いの数に操られ一つ一つが蠢(うごめ)いて身を焦がすまどろっこしい時の刻みに身を震わせて僅かでも夜明けの明かり感じるまでに暗闇の中幾度も寝返る長い夜

紫野綺譚 その2  [MURASAKINO]   回廊

この地図は明治になってからの京都の地図の一部です。場所は京都の北西部を表しています。位置的には、大徳寺は右斜め、船岡山は右手の少し上、金閣寺は左手の山の麓、北野神社は正面左下側。しかし、よく見ると周りは田んぼだらけ。郊外の長閑な田園風景が…

紫野綺譚 その1 [MURASAKINO]     来訪者

あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る ー額田王ー ☆ ☆ ☆2045年の春、京都大原の老舗旅館[美々 白百合]の玄関前に一人の青年が立っていた。丁度、朝からのお客様の送迎が終り、部屋の後片付けも終了して、午後の休憩に入ったばかりの時間帯だっ…

通り雨

長き夜ガラス戸越しの雨音に捨て去りし苦き想いの数々が消えては浮かぶ泡の如く甦り忘れ去りたい想いばかりが押し寄せる佇んで戸惑う心に雨音だけが響き渡る通り雨※皆様の所に大雨の被害が及ばないことを願っています。