旧日光街道 千住宿
旧日光街道の起点は、千住宿になっていた。更に、水戸街道、佐倉街道の起点でもあった。今でも、道幅約5m余りの昔の街道がそのまま商店街として残っている。
千住大橋の直ぐそばにある千住市場の前から、その旧日光街道は始まっている。
この道がまっすぐに続いている。途中に、西新井大師へ向かう道と分かれる場所に石碑が建っていた。
今でもこの旧街道沿いには商店が連なっており、千住地区の集客力のある通りの一つになっている。
その為に、多くの人々が行き交いしている。
江戸時代に建てられた家もこの通りに面して残っている。郵便局の自動車と古い建物が妙にマッチングしている。
更には、昭和の匂いを感じさせる建物にも出会う事が出来る。この建物を挟んだ道の角に小さな石碑が建っているが、殆どの人々は見向きもしない。
石碑には、東ー水戸、佐倉道中。北ー日光道中。と記載されている。
千住宿の端に位置したこの地点が、街道の分岐点であったということだろう。しかし、この先は二つの街道共に、荒川放水路(今の荒川)によって遮断されている。そんな時代の流れを感じる場所になっている。
旧日光街道沿いには
作家森鴎外の一家が島根県から引っ越してきて建てた医院の跡の石碑や
坂本龍馬と懇意だった千葉サナの住んだ跡なども
残っている。
思った以上に魅力的であり、探せばもっと他にも掘り出し物が出てくるかも知れない。
そんな事を考えながら散歩しているのは、楽しい事だと最近になって思うようになってきた。