yumegakureblogの日記

日日是好日…のたりのたりかな

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

昔の話 京都市電

今から40年も前、京都にはまだ、市電が走っていた。その頃は地下鉄はなかったので市バスか市電が住民の足でした。当時のざっとした路線図は️市街地を囲むようにして内側の何本かの大きな通りを縦横に市電が走っていた訳です。京都の市電は日本で最初に出来た…

陽入る頃🌇

西の空遥か地平に陽入る頃端空で照れ笑いか空を染め一日の想いの全て吸い込むと黒波の地平線上に陽が浮かび後は何もかも深い暗い闇に沈んでゆく数え切れない程の長い年月今日一日、恙無(つつがな)し恙無くしやと繰り返し呟きて夕陽赤く想いを滲(にじ)ませ沈…

彼方へ

幼き頃信じていたのは身も心も縦横無尽自由自在若き頃道筋が分かれる度に優柔不断右往左往それから、歳を重ねて繰り返したのは暗中模索七転八倒遥か彼方(かなた)に確かに何かが見えていたはずなのに未だに辿り着けず前途遼遠時は経ち身は錆びつき心も塞ぎそ…

たそがれどき

夕空に闇が迫りしたそがれどき時が声無き叫びをあげながら端空(はしぞら)を刃(やいば)で引き裂いた切り口は赤色一文字陽の光華やかに妖しく瞬(またたい)て西空に紅(くれない)の帯染めていく彩り豊かな紅帯の狭間に見えるのは歓喜の渦かそれとも悲哀の残夢か…

曇天 渦巻きて

生きて蠢(うごめ)く腸(はらわた)の如く灰色の色彩のない世界に閉じ込められ幾重にも積み重なりし曇天 渦巻き荒れ狂う過去も未来でさえも灰色の渦に巻き込まれ絞り出された雨水に身も心も濡れ溶かされて大地深く深くへと沈み込んでゆくおしまい。おまけ

薫風の門

風そよぎ誘われ覗く時の門天は蒼く白雲浮かび地はまさに百花繚乱木々は新緑創(つく)りて風光り瑞々(みずみず)しい時を造り奏でる何時(いつ)しか身も心も景色の中へ埋もれゆく過去も未来も現(うつつ)の時もなくあるのは一枚の絵画の如き薫風の門おしまい。※天…